あなたは、文章を書くことが得意ですか?
「ブログを書こうとしても、なかなかうまく書けない」
「文章を書くことが苦手だから、ブログは始められない」
「自分の文章でお金を稼ぐなんて、一生無理」
大人でも、このような人は多いです。
この記事では、文章を書くのが苦手な人やWebライティング初心者の方のために、文章をうまく書くコツを10個紹介します。
「苦手意識をなくすためには、書いて書いて書きまくれ!」というような根性論ではなく、経験や知識に基づいて説明します。
【この記事の信ぴょう性】
私(@momotarosu_blog)は、中高(国語)の教員免許を持っています。
その中でも現代文の指導や書くことの指導を得意とし、実際の指導経験もあります。
また、Webライティング初心者・初心者ライターのためのコミュニティ運営に携わり、初心者へのアドバイスや指導も行っています。
Twitterのブログ添削企画も好評いただいています。
文章を書くのが苦手な人の特徴
- いきなり文章を書き始める
- 結論がわからない
- 本題と関係のない内容になってしまう
- 難しい表現で文章を書いてしまう
- 文章の基本ルールを知らない
- 文章に対する苦手意識が強すぎる
もしどれか1つでも当てはまって、「自分の文章力を向上させたい!」と思えたのなら、この記事を読み進めてみてください。少なくとも今よりも見栄えのいい、「読まれる」文章になるはずです。
ライティング10ヶ条
まずは構成から考える
文章を書くときに、最初から書き始めてはいませんか?
「起承転結」や「はじめ・なか・おわり」などの構成の種類がありますが、書く文章の種類によって構成を変える必要があります。
例えば、この記事は以下のような構成を考えてから書き始めています。

H2やH3というのはhタグと呼ばれるもので、文章の骨組みを指します。
この記事のメインは、「10のコツ(10ヶ条)」を「文章を書くのが苦手な人」に教えることです。
つまり、「H2 ライティング10ヶ条」を軸に考えます。
この時、いきなり「10ヶ条はこれです!」としても、最後まで読んでくれない確率が高いと考えました。なぜなら、基本的に人間は長いものを読みたくないからです。
だから、まずは興味を引き付ける必要があります。
興味のあるものなら多少長くても、読み切るでしょう。好きな作家の小説なら分厚くても読み切れるのと同じ原理です。
そのため、「H2 文章を書くのが苦手の人の特徴」で、「そうそう、そこが苦手なんだよね」「わかっているなこの人」と心をつかむことで、読んでもらいやすくしているのです。冒頭部分も同じような役割を果たしています。
このように構成から考えることで、よりユーザー(読者)の悩みを解消しやすい文章になり、記事からの離脱を防ぐ効果も期待できます。
中学生でもわかる文章を心がける
続いては文章を書く時に心がけることです。
それは、「中学生でもわかる文章を書く」ということです。
SEO対策(サイトを検索結果の上位に表示させるための工夫)の基本は、「ユーザーファースト」の記事やサイトを作ることです。それはGoogleが掲げる10の真実で明らかになっています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleが掲げる10の真実
そのため、ユーザー(読者)の全員が100%理解できる文章を書くことを意識する必要があります。少しでも頭の中に「?(はてなマーク)」が生じると、サイトを離脱して、他のサイトに移動してしまうからです。
基本は1文に句読点を1つずつ入れる
以下の2つの文章は、どちらの方が読みやすいですか?
①私は、今日の昼ごはんにオムライスを食べました。
②私は、今日の、昼ご飯に、オムライスを、食べました。
1文だけならまだ読めるかもしれませんが、②のような書き方の長い文章は読みづらいはずです。
読みやすい文章を書くには、基本的に「1文に句読点は1つずつ」を心がけましょう。
句読点とは、読点(、)と句点(。)のことです。
1文に句読点を1つずつ入れるように心がけることで、「1文が長くなりすぎない」というメリットが生じます。
読点(、)を多く使えば、話し言葉のようにいくらでも長い文章にすることができます。しかし、それでは伝えたいことが十分に伝わらない文章になってしまします。
だからこそ意識する必要があるのです。
文末の表現は揃える
小学生の頃から口酸っぱく言われた記憶があるのではないでしょうか?
文末の表現とは、要するに「~です・~ます」か「~である・~だ」のどちらかということです。
私の記事やサイトでは「~です・~ます」に揃えるようにしています。
「~です・~ます」は丁寧で親近感がわきやすいので、個人ブログなどにおすすめです。
「~である・~だ」は、少し硬い印象を与え、権威性も示せるので、ビジネス系や知識を教えるような文章などにおすすめです。
また、文末の表現が揃っていても、「~です」が何文も連続してしまうと不自然さが出るので、極力同じ文末表現は連続しないようにしましょう。
指示語はなるべく避ける
「こそあど言葉」と呼ばれる指示語をなるべく避けるようにしましょう。
こそあど言葉(指示語)とは、「これ・それ・あれ・どれ」のような言葉のことです。
指示語を多く使うと、その指示語がなにを指示しているのかがわからなくなるからです。
これもユーザーの読みやすさを確保するためにも気を付けましょう。
数字は基本的に半角にする
これは感覚的な内容になってしまいますが、数字は半角にした方がいいでしょう。
10000円と、全角の数字で表すより、10000円と書いた方がスタイリッシュに見えます。
さらに、細かいことですが10,000円と「,」を入れてあげるだけでさらに読みやすさは増します。
全角数字だと記事の中で浮いてしまって違和感を与えかねないので、気を付けましょう。
同じ記事・同じサイトでは表記を統一する
「ユーザーに全く疑問を生じさせないような記事が優良な記事」だと考えています。
あなたもインターネットで検索した記事にはてなマークが浮かんだことがあるのではないでしょうか?その原因は様々あるとは思いますが、1つには「記事の中で表現がずれること」が挙げられます。
例えば、「WordPress」という言葉ひとつをとっても「ワードプレス」「WORDPRESS」「WP」と、表記の仕方は様々です。もし、記事内でこれらの表記をすべて使ったとしたらどうでしょう。全くWordPressの知識を持っていない人からすると、「この人は意図的に表記を使い分けているのかな?」と疑問が生じます。それにより、「もう少しわかりやすい記事を探そう」と、サイトから離脱してしまう可能性が高まります。
この例はやや極端かもしれませんが、そのレベルで「ユーザーファースト」である必要があります。
文末の表現を揃えると同時に、表記も統一するようにしましょう。
色や強調を使いすぎないようにする
ブログ記事だけに限らず、広告やセールスレター、パッケージなどの色(配色も含む)は非常に重要な要素です。
同じ文章、同じ商品でも色が違うだけで人に与える印象は変わってきます。
具体的には全記事統一して3色程度に抑えましょう。
例えばこの記事では、重要なキーワードは「赤(太字)」、話を進めるうえで重要な軸となることや特に強調したい文には「黄色のマーカー(プラグイン)」、各章のまとめポイントは「青色(方眼ペーパーボックス)」の3色を使っています。
不用意に色を多用するのはやめましょう。Webサイトの統一感を崩す要因になりかねません。
必ずプレビューで確認する
「文章を書きあげたら終わり」ではありません。誤字や脱字がないか、言い回しが回りくどくないか、文章のタイトルと内容にズレはないかなどを確認する必要があります。
ブログ記事の場合は、「プレビュー機能」で実際にどのようにWebサイトで表示されるかを確認しておきましょう。
書いている時のイメージと呼んでいる時のイメージでは大きく異なります。
特に文章の長さを実感できたり、スペースの不十分さに気づいたりできるのでおすすめです。
また、この時スマートフォンでどのように見えているかも確認しましょう。PCで見る時とはまた違った印象になるはずです。
定期的に記事を見直す
いわゆる記事のリライトは非常に重要です。
ブログのリライトとは「1度投稿した記事を見直しコンテンツの改善をすること」を指します。
誤字脱字、細かい言い回しはもちろんのですが、リライトではもっと大きく修正を書ける必要があります。
具体的には、「最新の情報になっているか」を意識する必要があります。
キャンペーン情報や法律の改正など、時事ネタを盛り込むことはSEO上有利になる条件です。そのため、常に最新記事になっているようにしましょう。
ただ、すべての記事をリライトする労力はもったいないので、アクセス数が多いものからやっていくことをおすすめします。他の記事のリンクを貼って内部リンクを張り巡らせるのも効果的です。
文章への苦手意識をなくすには
さて、文章力を上げる10ヶ条はいかがでしたか?
文章に対する苦手意識は簡単にはなくなりません。なぜなら多くの人は学生時代から感じている苦手意識だからです。
しかし、10ヶ条を意識して文章を書くことや、他の人の文章を分析することで、着実に文章力は上がっていきます。今はつらくても、1歩ずつ着実に書けるようになっていきましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。